moonrounds 渡邊 崇

moonrounds 渡邊 崇

 

都心よりの交通の便が良い川上村で工房を構え、

「山で暮らし、地域の素材を使ったものづくり」をと

素材と向き合うスタンスで、製作を進める。

地域と向き合う姿勢で新たな挑戦も進める中、

一般的には、流通にのらない貴重な広葉樹を使った器は、

一点ものであるため削り出す工程でその素材との出会いや発見があり、

魅力ある形へと形成されていく。

渡邊氏の木との対話から生まれる作品は魅力のあるものへと変貌を遂げる。

同じ形状であっても、木の性質で一点ものとなります。

ご了解くださいましての、セレクトをお願いいたします。

吉野ヒノキは比較的安定した作品となります。

 

渡邊 崇

1978年 大阪府生まれ

2001年 イギリスに遊学

帰国後 大阪、岐阜で木工を学ぶ

2017年 奈良県川上村に移住

2018年 木工家具工房 moonroundsを設立

 

<奈良吉野地区 川上村>

室町時代を迎えると、木材需要の高まりにより、川上村の先人は山畑に植林をするようになり、農業の傍ら林業を始めたといいます。世界の林業の中では、ドイツが人工林として最古であると学術的な裏付けがありますが、日本では、この1500年頃、これが、書物として記録に残る「日本最古の造林地、川上村・吉野林業」の起源です。その苗が、天然林による実生苗説、高野聖が持ってきた高野杉の杉苗説、春日大社の春日杉説といった、諸説がありますが、明らかにいえるのは、川上村から吉野林業が始まり、そこに

500年の歴史があることは、証明されているということです。

江戸時代の中期、町人文化が熟成されると、川上村・吉野地方では樽丸の生産が本格的に広がります。樽丸は、醤油樽、味噌樽といった樽の用材として使われ一気に需要が拡大しました。特に、樽材に節があると水が漏れるため、節の少ない「無節」の材を生み出し、年輪幅がほぼ一定で密である材が好まれるため、そのための育林方法を独自に生み出してきました。「密植」「多間伐」「長伐期」という独自の技術によって色艶が良好で、香りのよい、そして、美しき吉野材を生み出してきましたが、その手法は、まさに、子供や孫を育てるのと同様で、川上村では育林のことを、撫でるように育てるといい、「撫育」ともいいます。

川上産吉野材(吉野杉・吉野桧)の魅力は、通直・完満・本末同大で、さらに節が非常に少なく、目合い(緻密な年輪)・色合いに優れている点です。こうした特色を生み出しているのが、「密植・多間伐・長伐期」という吉野特有の施業で、この技術が確立された背景には、酒造業をはじめとした樽の需要と山守制度という独自の林業システムがありました。山守制度とは、村人が山主からの委託というかたちで、撫育と伐採、搬出など一切の施業を任されるしくみです。川上村だから培われた技術と豊かな自然が、銘木と名高い吉野材の品質を育んできたのです。    (吉野かわかみ社中より)

 

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